『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』 辻野晃一郎 [本]
タイトルから勘ぐりません?
「むむ?ソニーにいた人がグーグルへ乗り換えたのか…ちょっと嫌じゃね?」
でも、そうではなく、
ソニーに精魂込めて勤めながら失意の辞職。失業期間の後
「メジャーリーグのトライアウトのような採用プロセスを経て」グーグルへ。
(現在の筆者紹介ページ http://www.alex-x.com/about/founder/koichiro-tsujino.html)
そのおよそ30年の経緯が書かれています。
内容はタイトルほどセンセーショナルではなく、
ソニーの硬直、淀み。グーグルの柔軟性、スピード。
日本が世界の中で生きていくことへの危機感。
筆者の新たなスタート。情熱。
心配していたほど堅苦しくなく、上から目線でもなく、愚痴ばかりでもなく(笑)読みやすくて
ふぅぅん、うーん、なるほどぉと心の中で唸りつつ読みました。
えーっと…なんで私なんかが読もうと思ったか…ですよね。
私は特段能力もない非正規雇用。
全然関係無いのにね(^^ゞ
ん~~興味本位かな。
だって10年前は知りもしなかったのに
今PC開いたらグーグルを使わない日は無いし
ストリートビューだって そんなことまでやるのかいっ!って驚いたし
スマフォのアンドロイドもグーグルっしょ?
筆者が言うようにそのうちクラウドコンピューティングの時代になっても
まだグーグルの天下?って感じじゃないですか。
一方、ソニー。
昔は「キレのある企業」ってイメージだったけど
今は…昔ほどは…(;^_^A
先日映画「ソーシャルネットワーク」を観たんだけど、
使われてるPCはすべてVAIOのノートだった。
でもこんな私にまで
「なんでだ?ありえないっしょ。そうか~、ソニーピクチャーズだからかぁ」なんて
思われちゃう(;^_^A(まぁ実際そうなんだろうけど)
すみません。失礼極まりないですよね(;^_^A
あ、でもなんかね。日本全体が今そんな感じじゃないですか。
昔はすごかったけど…今は…って。
ん~そこが知りたいところだったのかも。
で、読んだわけですが
ちょっと見えた気がしましたよ。
昔はスマートでアイデアいっぱいで魅力的だったのに
今は図体がでかくなり過ぎちゃって手足がバラバラに動いてて
流れに乗り遅れ気味な感じが…。
これ、一つの企業の話じゃなくて「日本」のことかも?って…。
一方グーグルの柔軟性にはビックリです(笑)
要は…
変化の時代に変化に抗しても、結局は自分が淘汰されて行くだけだ。
それは個人でも、企業でも国でも、同じことだと思う。
なんでしょうね…。
でも、さ、企業でさえ変化の波に乗っていくのに大変なのに
国が波に乗るのはそりゃぁえらいこっちゃじゃ?
これからますます少子高齢化してく日本。
フットワークは重くなるでしょうね…。
でも、だからって変化についてけない奴は切り捨てっ!
なんて世の中はゴメンだな~.
雇用もなんとかなってもらわんと…(>_<)
あ…脱線した。
いやさ、ほんといろいろ考えさせられました。
読む人によって得るところは全然違うんでしょうね。この本。
優秀な人は優秀な人なりに。
そうでない私のような者はそれなりに。
おもしろいんじゃないかな?って思います。
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