『三陸海岸 大津波』 吉村昭 [本]
この本が最初に出されたのは1970年。
- 明治29年
- 昭和8年
- 昭和35年(チリ地震津波)
この3つの津波について資料が集められ書かれている。
自治体の資料、政府の資料、軍の資料
でもやはり聞き取った住民の記憶、子供の作文は生々しい。
明治の津波は被害の様子の挿絵もある。
でも震災の前であればたとえ読んだとしても現実感は無かっただろうし
おとぎ話の類にしか自分の中には響いてこなかったと思う。
地名だって今だから知っている地名ばかり…。
最後にこれらの津波を体験したという岩手県田野畑村の早野幸太郎氏の言葉がある。
「津波は時世が変わってもなくならない、必ず今後も襲ってくる。
しかし、今の人たちはいろいろな方法で警戒しているから、
死ぬ人はめったにいないと思う」
p.178
これ以上の警告はない。
そしてこれは三陸海岸に限ったことじゃない。
歴史から学ばないと、科学から学ばないと!
2011-06-20 21:30
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