『天地明察』 冲方 丁 [本]
図書館で5月に予約して半年以上(笑)
やっと順番回ってきました^^
「本屋大賞」を取ったって予備知識しかなく
期待もせずに読み始めた本だったけど
目頭が熱くなることも、そしてクスクスと笑うことも数えきれず…。
きっと読んでいるときの私、いい顔をしてたと思う。
まず…驚いた。
私、日本のことなんも分かってなかったんじゃん?
知らなかった。江戸時代の、それもとってもはじめの頃に
三平方の定理なんてみんな分かっていたの?
円周率の正しい値?
北極星の位置から緯度を計測?
鎖国された国で?うー…
そして金勘定とは離れたところで算術家達が燃える思いでいたなんて…
そして渋川春海と大和暦
難しいことは分からない。けれどすげぇ!って唸るしかない。
まぁその難しいことは横に置いておいて
春海をはじめ、出てくる人出てくる人が好きで好きでたまらなくなる^^
中でも 春海の22歳の北極出地(日本各地での北極星の観測)時の
隊長 建部昌明と 副隊長 伊藤重孝は
名前が出てくるだけで心がじーんと熱くなる。
私より少し年上なのに(当時にしたら老年でもあろうに)
その大きな夢と、チャレンジと、心を躍らせる姿、そして若者春海に夢を託す姿が
うらやましい。
うらやましくて
幾晩か、建部と伊藤のことを考えて泣けて泣けて仕方なかった…
生きたいなぁ。建部や伊藤のように。春海の師 闇斎のように。
春海のように。妻、えんのように。会津藩士安藤のように。
算術塾の村瀬のように。春海の周りの沢山の人のように。
作者冲方丁氏は 若干三十過ぎであるらしい。
あは、なんかこう…してやられたなり…な感じ(笑)
2011-01-25 21:56
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