『告白』 湊かなえ [本]
明るい材料がいっこもないッちゃぁこういうことだな。
と思いつつ…ぐいぐい引き込まれてあっという間に読み切った。
事態が好転するかも…などという期待は、
一瞬も微塵も抱かせない。
でも…
ただ、すべてが…
濃密で真っ当な、いや歪んだ愛情の裏返しから生まれてきたことが
かえって救いでもあるのかもしれない…。
人間なんだよね。愛情がないと生きていけない人間。
だからなのかな~こんなに悲惨な小説でも読後それほど堕ちなかった。
オーウェルの『一九八四年 』のように人間の感情自体を否定される方が私にはきつい。
映画はどんな作りになっているんだろう。
とても観てみたくなった。
2010-07-02 21:12
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